心理療法室

臨床心理室では、心理療法を通してさまざまな心の問題を抱えている患者様の
心のケアをおこなっています。

心理療法とは?

臨床心理学という学問にもとづいて、人間の心の問題(生きづらさ)にアプローチする援助法です。
同じような問題を抱えていても、人それぞれ感じ方や考え方、これまでに経験してきたことや、現在置かれている状況は異なっていますよね?
患者様それぞれの独自性や個別性を尊重しながら、その方に合った問題解決の方法(自分の生きづらさと上手に付き合っていくための方法)を考えるお手伝いをさせていただくのが、心理療法です。

当院で行っている心理療法

心理カウンセリング

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さまざまな心の問題(生きづらさ)を抱えている患者様のお話にじっくり耳を傾け、生きづらさを軽減したり、上手に付き合っていくための方法を考えていきます。
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<カウンセリング料金>

30分 \3,000
60分 \5,000
心理検査

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患者様の現在の心の状態や持っている能力などを理解・評価し、よりよい援助に繋げるためにさまざまな検査をおこなっています。

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集団精神療法

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当院では現在、大きく3種類の集団精神療法をおこなっています。

  1. アルコール依存症の患者様を対象とした集団精神療法
    当院ではアルコール依存症の専門治療をおこなっており、集団精神療法はその治療プログラムの一翼を担っています。

    <アルコール勉強会>(※入院患者様向け。外来患者様向けのプログラム依存症教室。)

    「アルコール依存症ってどんな病気なの?」「体や心にどんな影響があるの?」「どうしたら回復できるの?」そういったアルコール依存症に関する事柄について、皆さんとともに勉強していくのがアルコール勉強会です。アルコール依存症から回復するためには病気についての正しい知識が必要です。また、同じ病気を抱えた患者様同士の助け合いが大切です。似た体験をしている患者様同士が受容的な雰囲気の中で話し合いをおこなうことによって共感が生まれ、一人での勉強では得られないような理解の深まりや新しい気づきが得られます。病気に関する正しい知識と仲間の支え、それらが断酒へ向かう大きな原動力になります。

    <院内断酒例会>
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    アルコール依存症の治療には自助グループの存在が欠かせません。現在、旭川には7つの断酒会があり、それらは昭和44年9月当院で誕生した旭川断酒会から始まっています。以来、院内断酒例会は地域の断酒会の方々とともに半世紀近くに渡って受け継がれている伝統ある集団療法であり、そのなかで行なわれる”体験発表”はアルコール依存症治療における重要な要素といえます。また、院内例会に出席して下さる地域の断酒会の皆様との交流により、退院後の断酒継続の大きな支えとなる断酒会とのつながりを持つことができます。

    ※”体験発表”とは、飲酒によってどのような体験をしてきたかについて正直に話すことです。それは過去の自分と向き合う作業であり、そのことを通して過去を整理し、現在と未来に目を向けることができるようになっていきます。また、他者の”体験発表”を聴くことによって、自分一人では気づけなかったことに気づかされたり、自分の体験と重ね合わせることでより深く自分自身と向き合うことができます。さらに、定期的に行なうことで、忘れがちな過去の自分を思い出すことができ、断酒への動機づけを維持することができます。
    ※アルコール依存症と断酒会についてはトピックスをご覧ください。
    ※院内断酒例会には断酒会に入会していない方にもご参加いただけます。
  2. うつ病の患者様を対象とした集団精神療法
    当院ではうつ病の患者様を対象に認知行動療法プログラムをおこなっています。

    <うつと不安の勉強会>(※外来患者様向け)

    この勉強会では、憂うつなことや不安なこと、辛いことをつい考えてしまう“今の自分”を少しでも変えたい方が、自分で変わるために役立つワザのヒントを勉強することができます。考え方や気持ち・行動・体の状態は互いに影響しあって憂うつ・不安・辛い状態を作ってしまうことがあります。その悪循環を解消するためのヒントを一緒に考えていきましょう。勉強会には同じ辛さを抱える方々が参加しています。他の方の話を聞き、互いに相談しあうことによって、一人で考えたときには思いつかないようなヒントを見つけることができるかもしれません。

     

  3. 総合失調症の患者様を対象とした集団精神療法
    当院では入院中の総合失調症の患者様を対象に、集団精神療法を行っています。
    <みんなで話そう会>(※入院患者様向け)
    話そう会は入院療養中に思った事を自由に話す事が出来る場です。
    睡眠や食事などの生活リズムや病棟での集団生活、薬への疑問、退院への不安など、
    普段の生活ではあまり話題に上がらない事についても、スタッフや参加者、みんなで話し合います。
    話すこと自体に気持ちがスッキリするという治療的な効果があると言われています。
    また、同じように入院している方々で話し合うことで、一人で考えていても見つからないような発見があるかもしれません。
≪ 臨床心理室の一週間のスケジュール ≫
午前 午後
みんなで話そう会
(入院患者様対象)
アルコール勉強会
(入院患者様対象)
依存症教室
(外来患者様対象)
うつと不安の勉強会
(外来患者様対象)
院内断酒例会
依存症家族教室
すずらん
※心理カウンセリングや心理検査は適宜おこなっています。
(H30.10現在)
なお、全ての心理療法は医師の指示のもとで行なわれています。
心理療法を希望される方、また、詳しくお聞きになりたい方は、臨床心理室、または主治医の先生にご相談ください。